聖なるコスメ、聖なる日常

美しくなるアイテム、コスメ。コスメから森羅万象をみつめます。

肌と精神 ②

酷い肌トラブルが治った三人目の話になると、やはり1998年までさかのぼる。 この前のブログで、師匠とライターの女性が、アトピー性皮膚炎を食事で治そうという記事にとりかかったところ、医師から急性アトピー性皮膚炎という診断が下される酷い症状になった…

肌と精神①

医師からの診断は、急性アトピー性皮膚炎。 黄色い汁が出て悪臭も放たれるほど酷い肌トラブルに見舞われ、治っていったケースを目のあたりにしたのは、五名。 だからまったくアテにはならないが、参考に。 考察が浅い部分、間違っていると思われるものは教え…

松居一代さんの悲しみと船越英一郎氏の男っぷり ~感情という水といかにつきあうか~

すると、律法学者やパリサイ人たちが、姦淫(かんいん)をしている時につかまえられた女をひっぱってきて、中に立たせた上、イエスに言った、「先生、この女は姦淫の場でつかまえられました。モーセは律法の中で、こういう女を石で打ち殺せと命じましたが、…

コスメの光と影

このブログを読む数少ない方から、「じゃあどんなコスメがお勧めなの」と訊ねられる。「次こそは、具体的なコスメの名前を出さなくちゃ。その触感(テクスチャ)も書いてね」とも。 そういうリクエストは、とてもうれしい。 生業では日々それをやっている。 …

草間彌生と天使のコスメ

(2017年6月玉川上水付近にて) 安定を求めるのは悪魔である。と、前衛芸術家の草間彌生さん。 安定を求めるのが悪魔であるなら、不安定さに身を委ねるのは天使ということになる。不安で、惑う心が安定を求める。その心細い気持ちの、どこが悪魔なの?と訊ねた…

手づくりのハミガキ粉

(オカトラノオ、2017年6月玉川上水沿いにて。) 口内は、粘膜でできている。粘膜は、皮膚よりも浸透性が高い。皮膚が数秒ならば、口のなかの粘膜は入った瞬間に身体に溶け込む。からだの七割が水でできているという身体のなかでも、口内はほぼ水でできてい…

オーガニックコスメへの違和感

2017年5月27日現在。 私は、オーガニックコスメという言葉に違和感を覚える者だ。 なぜだろう。 少なくとも1998年12月からの数年は、なぜオーガニックコスメという言葉が浸透しないのかと歯がゆい思いをしていたというのに。 宗教かと疑われたり、マクロビオ…

それでも「生物多様性」?

「生物多様性は、エコではありません、エゴなんですよ」と口火が切られた。都が主催する「東京都における生物多様性」という講演だった。 「私たちがなぜ海外旅行に行きたくなるんだと思います? 自分の住んでいる所と違う、別世界だからですよ。 それが全部…

思考の防腐剤~「井の頭かいぼり報告会」を傍聴して➂~

安定と不安定。 コスメで問題になるのはここだ。 安定性があります、というのは、どんな状況にあってもコスメの内容物が変化しないこと。これには安定させる物質を添加しなければならない。最低限の防腐剤は入れる、というのが、ナチュラルコスメ、オーガニ…

その横顔~『井の頭かいぼり報告会』を傍聴して②~

かつて、日本には奥山と鎮守の森と、里山があった。 「日本人は“鎮守の森”といい、潜在自然植生の豊かな生態系を遺す知恵があった」とは、横浜国立大学名誉教授の植樹で著名な宮脇昭さん。鎮守の森は、合祀による神社や寺、仏閣の破壊(*)とともにその多く…

自然観は心象風景を如実に表す (『井の頭池かいぼり報告会』を傍聴して①)

美しい。 すみずみまで人の手が入った、整然とした英国の庭園。目の前に広がる洗練された箱庭に、彼のこころは震えた。 それに比べて、我が国の庭園はどうか。 野趣溢れる、といったら聞こえはいいが、所詮自然の模倣ではないか。おまけに日本の鬱蒼とした森…

ファーブル先生の講義

花は、おしべとめしべによる受粉でいのちをつなぐ。 ファーブル先生が、女性たちに花の受粉の講義をした。 「女性たちは科学を知らなすぎる」ファーブル先生はそう思っていたから、分かりやすく本質を伝えた。 一神教の支配を疑わない社会において、女性は虐…

無添加コスメ

「無添加です」というコピーが肌に良いコスメの代名詞となった時期があった。 いまは「オーガニックです」にとって換わっている。 いったいそれがどんな意味を持つのか。答えられる人は案外少ない。 無添加ってなにか。 「無添加です」というコピーが肌に良…

無関係

きれいになりたいという本音に無関係なのは、大手メーカーや、そことの癒着があるメディアだけではない。 「合成化学物質フリー、すべて有機栽培の原材料を使っています。全成分に表示義務のないキャリーオーバーもありません。動物実験はもちろん反対です……

きれいになりたいという本音

テレビや新聞、雑誌などの大手メディアは、オーガニックコスメを推せない。 大手メーカーが、合成化学物質を限りなく混入させないと標榜する、消費者に約束するのは、どだい無理な話だ。大手メーカーに癒着していると、「オーガニックコスメ」はどうしても推…

「オーガニックコスメ」

1999年、「オーガニックコスメ」とは、象徴としての言葉だった。 合成化学物質フリーで自然の素材を使ったコスメ。 理想の概念だけを標榜しても埒(らち)が明かない。良心的に自然派のコスメをつくっているメーカーを紹介しよう、と探し出したのが、「オー…